芸術・文化分野で資金を調達する方法

病人や弱者へサービスを提供する目的であれ、芸術作品の制作が目的であれ、資金集めにおいて一番大事なのは、人間関係を築くことです。そうは言っても、芸術を目的として資金集めを行う場合、寄付の必要性について、資金提供者から納得のいく説明を求められるかもしれません。ですので、そういう意味で、他の分野に比べると、やや厄介な点があるかと思います。それでも、どんな形式の芸術であれ、芸術がすべての地域社会やコミュニティにとって必要なものであることは間違いありません。アートギャラリーや劇場、博物館、アートキャンプなどについても同じです。

他の分野よりは難しいかもしれませんし、他のNPOとの競争も激しいかもしれませんが、弱気にならないでください。というわけで、ここでは、芸術・文化分野で役に立つアイデアをいくつかご紹介したいと思います。

Facebookで募金活動を行う

資金調達を行う際には、Facebookといったソーシャルメディアの活用は必須です。中でも、Facebookの “Fundraiser”をプランに追加すると、さらに効果的です。色々な人と出会う機会ができますし、ここで出会った人たちもすぐに友人らにシェアできますので、資金提供者のネットワークを広げるのに役立ちます。

これはInstagramについても同じです。Instagramでは、ステッカーが寄付できるからです。他のプラットフォームでも結構ですが、キャンペーン強化に大変効果的ですので、寄付用ステッカー機能はおすすめです。

忠実な顧客をターゲットにする

芸術や文化関係の団体であれば、忠実な顧客や支持者を持っていらっしゃる団体も多いのではないかと思います。こうした人たちが貴団体の活動を支援してくれる可能性は高いですから、こうした人たちに働きかけるという手があります。資金提供者自身も、大義に貢献し、NPOの活動を支援していると感じるでしょう。ただし、支援してくれたことに対して、感謝の気持ちを表すのを忘れずに。

Auction culture

オークション

オークションは、あらゆる種類のNPOに人気な資金集めの方法です。例えば、芸術団体であれば、オンラインオークションを開催するのもいいアイデアです。この方法なら、支援者とつながるのにも効果的です。基本的には、ネット上のサイレント・オークションですので、ウェブサイトを立ち上げ、オークションに出品するアイテムを掲載するだけでよいのです。

参加者は、クレジットカード情報を登録し、特定の時間枠内に入札を行います。主催者として、参加者の興味をそそるようなユニークなアイテムを選ぶ必要があります。例えば、アーティストにオークション用のアート作品を制作してもらう、舞台の最新作の出演者にポスターにサインをしてもらう、といったことが考えられます。あるいは、劇場に保管している衣装やアクセサリーを出品してもいいかもしれません。

コミュニティを巻き込む

市民の大半が、地元の芸術活動を応援したいと思っています。ですから、支援者に団体の舞台裏を見せることは非常に大切です。同僚と一緒にオンラインQ&Aを開催し、少額の手数料または参加費をいただく、といった方法をご検討ください。

この方法なら、支援者や資金提供者に直接関与してもらえますし、団体について知ってもらうこともできますので、効果的だと思います。